管理体制改善事例

【想定モデルケース】同規模の複数事業所で加算状況を横並び比較して改善

同じ種類・同規模の事業所を複数運営しながら、加算の算定状況に差があった法人が、事業所間で加算を横並び比較し経営会議で確認する仕組みをつくった想定モデルケースです。取りこぼしを事業所単位で潰す管理体制を解説します。

※本記事は、当事務所が支援する典型的な状況をもとに構成した想定モデルケースです。特定の実在する顧客の事例ではありません。数値も説明のための想定値です。

1. 想定モデルケース概要

  • 事業形態:同種・同規模のデイサービスを複数運営する法人
  • 規模:年商 約2.5億円、同規模事業所が4か所
  • 当時の状態:事業所ごとに加算の算定状況に差があり、把握できていない
  • 支援テーマ:事業所間の加算横並び比較と経営会議での確認

ほぼ同じ条件の事業所を複数運営しているのに、なぜか事業所によって採算に差がある——その一因が加算だった、という想定モデルケースです。


2. 当時の課題

  • 同規模の事業所なのに、加算の取り方に差がある
  • どの事業所でどの加算が抜けているかを把握できていない
  • 取りこぼしが特定の事業所で固定化している
  • 経営会議では全体の数字しか見ておらず、加算の差が議論されない

「条件は同じはずなのに、利益が違う」理由が数字で説明できない状態でした。


3. なぜ問題が起きていたか

  • 加算の算定が各事業所の管理者の理解に依存していた
  • 事業所をまたいで加算を比較する仕組みがなかった
  • 算定要件を満たす記録の整備状況に、事業所ごとの差があった
  • 取りこぼしが「見えない」ため、放置されていた

加算を見える化する考え方は加算管理を見える化する方法で整理しています。


4. 実施した改善内容

  • 事業所を列、加算項目を行にした横並び比較表を作成
  • 算定の有無・算定率を事業所別に並べ、抜けを特定
  • 取れている事業所のやり方を、取れていない事業所へ共有
  • 月次の経営会議で、事業所別の加算状況を毎月確認する流れに

経営会議での数字の扱い方は経営会議で見るべき数字とは?に沿いました。


5. 改善後の状態

  • 事業所別の加算状況が一覧で見えるようになった
  • 取りこぼしていた加算を事業所単位で潰せるようになった
  • 算定できている事業所のやり方が横展開され、全体が底上げされた
  • 経営会議で加算の差を毎月確認し、対応まで決められるようになった

6. 経営上の効果

  • 事業所間の採算の差の一因が「加算」と特定でき、改善できた
  • 取りこぼしの解消が、そのまま収益の上積みになった
  • 「同じ条件なのに利益が違う」が数字で説明できるようになった

加算が利益に効く理由は加算管理が利益に与える影響も参考になります。


7. このような法人に向いています

  • 同種・同規模の事業所を複数運営している法人
  • 事業所によって採算に差があるが、理由が見えていない法人
  • 経営会議を「報告会」で終わらせたくない法人

加算と経営会議の支援は介護事業の数字が見える経営支援(/kaigo)、管理体制づくりは月次決算・経営改善支援(/management)をご覧ください。


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9. 関連FAQ

よくある質問

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執筆者

萩原裕司

公認会計士・税理士