経営会議が各事業所の報告会で終わっていた複数事業所の介護法人が、共通の月次資料をもとに数字で議論し、対応を決める会議に変えた想定モデルケースです。会議を機能させる資料と進め方を実務目線で解説します。
※本記事は、当事務所が支援する典型的な状況をもとに構成した想定モデルケースです。特定の実在する顧客の事例ではありません。数値も説明のための想定値です。
1. 想定モデルケース概要
- 事業形態:複数事業所を運営する介護法人
- 規模:年商 約3.5億円、5事業所
- 当時の状態:経営会議が各事業所の報告会で終わっていた
- 支援テーマ:共通月次資料による「数字で動く」経営会議への転換
毎月会議は開いているが、各事業所の近況報告で時間が過ぎ、課題の特定や対応の決定まで至らない法人を想定したモデルケースです。
2. 当時の課題
- 経営会議が、各事業所の口頭報告で終わっている
- 事業所ごとに資料の様式が違い、横並びで比較できない
- 数字の変化やその理由が議論されない
- 対応を決めても、次回に振り返る流れがない
「会議はしているが、何も決まらず、変わらない」状態でした。
3. なぜ問題が起きていたか
- 共通の月次資料がなく、比較・議論の土台がなかった
- 月次が遅く、会議で見る数字が古かった
- 報告すること自体が目的になっており、対応を決める場になっていなかった
- 経営判断に必要な数字が、資料に揃っていなかった
経営会議で見るべき数字は経営会議で見るべき数字とは?、管理資料の必要性は介護施設の管理資料はなぜ必要?で整理しています。
4. 実施した改善内容
- 拠点別の稼働率・人件費率・加算・損益・資金見通しを揃えた共通月次資料を整備
- 毎月同じ項目・同じ様式で更新し、横並びで比較できる形に
- 前月からの変化と、その理由・対応を議論する進め方に変更
- 「誰が・いつまでに・何をするか」を決め、次回に振り返る流れを導入
会議の進め方は経営会議を機能させる進め方、資料項目は月次資料に入れるべき項目に沿いました。
5. 改善後の状態
- 共通資料をもとに、事業所を横並びで比較できるようになった
- 報告会ではなく、課題を特定し対応を決める会議に変わった
- 決めた対応を次回に振り返る、改善のサイクルが回り始めた
- 数字の変化に、毎月気づける状態になった
6. 経営上の効果
- 会議が「変わらない時間」から「改善が決まる時間」になった
- 課題のある事業所に、毎月光が当たるようになった
- 良い事業所のやり方が共有され、全体の底上げにつながった
施設長が見るべき数字は施設長が毎月確認すべき数字も参考になります。
7. このような法人に向いています
- 経営会議が報告会で終わっている複数事業所の法人
- 事業所ごとに資料の様式が異なり、比較できていない法人
- 会議を改善のサイクルとして機能させたい法人
経営会議・管理資料の支援は介護事業の数字が見える経営支援(/kaigo)、管理体制づくりは月次決算・経営改善支援(/management)をご覧ください。
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9. 関連FAQ
よくある質問
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執筆者
萩原裕司
公認会計士・税理士