人件費率が高止まりしていた複数デイサービス運営法人が、事業所別に人件費率と配置を見える化し、配置基準を守りながら採算を改善した想定モデルケースです。人件費を全体ではなく事業所別に見る重要性を解説します。
※本記事は、当事務所が支援する典型的な状況をもとに構成した想定モデルケースです。特定の実在する顧客の事例ではありません。数値も説明のための想定値です。
1. 想定モデルケース概要
- 事業形態:複数のデイサービスを運営する法人
- 規模:年商 約1.8億円、3事業所
- 当時の状態:人件費率が高止まりし、全体平均でしか見えていない
- 支援テーマ:事業所別の人件費率・配置の見える化
人件費が重いことは分かっているが、どの事業所が原因かを特定できていない法人を想定したモデルケースです。
2. 当時の課題
- 人件費率が高く、利益が残りにくい
- 全体平均で見ているため、どの事業所が重いのか分からない
- 稼働率に対して人員が過剰な事業所がある可能性に気づけない
- 配置基準は守れているが、シフトの無駄が点検されていない
「人件費が高い」と分かっていても、打ち手が定まらない状態でした。
3. なぜ問題が起きていたか
- 人件費を法人全体でしか見ておらず、事業所別に分解していなかった
- 稼働率と人件費を別々に見ており、関係を把握できていなかった
- シフト・配置が事業所任せで、全体から点検されていなかった
- 月次が遅く、人件費の増加に気づくのが遅れていた
人件費管理の視点は人件費管理で重要な3つの視点で整理しています。
4. 実施した改善内容
- 事業所別に人件費率を毎月見える化し、稼働率と並べて確認
- 稼働率に対して人員が過剰な事業所を特定
- 配置基準を守ることを前提に、シフトの無駄を事業所ごとに点検
- 人件費を事業所別損益に組み込み、採算とあわせて判断できる形に
人件費率の見方は人件費率はどれくらいが理想?、配置との両立は人員配置と人件費のバランスに沿いました。
5. 改善後の状態
- 事業所別の人件費率と稼働率が毎月見えるようになった
- 人件費が重い事業所を特定し、配置を最適化できた
- 配置基準を守りながら、採算の改善余地に手を打てた
- 人件費の増加を当月中に把握できるようになった
6. 経営上の効果
- 「全体で高い」が「どの事業所が、なぜ高いか」に変わった
- 配置の最適化で、基準を守りつつ利益が残る構造に近づいた
- デイサービスの収益構造を、利用率と人件費の両面で管理できるようになった
デイサービスの収益構造はデイサービスの損益管理も参考になります。
7. このような法人に向いています
- 人件費率が高いが、原因の事業所を特定できていない法人
- 複数のデイサービス・通所系サービスを運営する法人
- 配置基準を守りながら採算を改善したい法人
人件費と事業別損益の支援は介護事業の数字が見える経営支援(/kaigo)、管理体制づくりは月次決算・経営改善支援(/management)をご覧ください。
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9. 関連FAQ
よくある質問
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執筆者
萩原裕司
公認会計士・税理士